イジワル上司に甘く捕獲されました
「ご、ごめん。
昨日突然、お店の人が歓迎会を開いてくれて……」
私が記憶を少しずつ取り戻しながら、言い訳をし始めると。
「知ってるよ。
昨日が初出勤だったんでしょ、記念すべき。
もう、本当に私がたまたま昨日夕方に帰宅してなかったらどうしてたのよ。
久しぶりに美羽ちゃんに会えることを楽しみにしていたのに、いきなり話が通じない人になっちゃってるんだもん」
本当にビックリだったんだから、と念押しするように言う真央。
「あ、じゃあ真央が迎えに来てくれたの?」
無事に自室で眠っているし、昨日着ていた服はきちんとハンガーにかけてある。
鞄もきちんと机に置いてある。
「着替えさせてくれたんだね、ごめんね、ありがとう」
叱られた子どもみたいに小さな声でお礼を言うと。
さっきまでの態度とは一転。
真央が私のベッドに腰かけてズイッと顔を近づけた。
完璧にマスカラを塗った長い睫毛で私をじっと見つめる。
「……な、何?
どうしたの、真央?」
「もうっ美羽ちゃん!
あんな素敵な人が上司だなんてっ。
ドキドキしちゃった!」
含み笑いでバシッと真央が私の肩を叩く。
「すっごい美形だよね、私、最初モデルさんか何かと思ったもん。
美羽ちゃん、コンパにでも行ったの?って」
興奮冷めやらぬ調子で頬に両手をあててキャアキャアと話す真央。
私はその真央の言葉に嫌な予感を覚えて。
「……ね、真央。
私、昨日……どうやって帰宅したの……?」
恐る恐る聞いてみた。
昨日突然、お店の人が歓迎会を開いてくれて……」
私が記憶を少しずつ取り戻しながら、言い訳をし始めると。
「知ってるよ。
昨日が初出勤だったんでしょ、記念すべき。
もう、本当に私がたまたま昨日夕方に帰宅してなかったらどうしてたのよ。
久しぶりに美羽ちゃんに会えることを楽しみにしていたのに、いきなり話が通じない人になっちゃってるんだもん」
本当にビックリだったんだから、と念押しするように言う真央。
「あ、じゃあ真央が迎えに来てくれたの?」
無事に自室で眠っているし、昨日着ていた服はきちんとハンガーにかけてある。
鞄もきちんと机に置いてある。
「着替えさせてくれたんだね、ごめんね、ありがとう」
叱られた子どもみたいに小さな声でお礼を言うと。
さっきまでの態度とは一転。
真央が私のベッドに腰かけてズイッと顔を近づけた。
完璧にマスカラを塗った長い睫毛で私をじっと見つめる。
「……な、何?
どうしたの、真央?」
「もうっ美羽ちゃん!
あんな素敵な人が上司だなんてっ。
ドキドキしちゃった!」
含み笑いでバシッと真央が私の肩を叩く。
「すっごい美形だよね、私、最初モデルさんか何かと思ったもん。
美羽ちゃん、コンパにでも行ったの?って」
興奮冷めやらぬ調子で頬に両手をあててキャアキャアと話す真央。
私はその真央の言葉に嫌な予感を覚えて。
「……ね、真央。
私、昨日……どうやって帰宅したの……?」
恐る恐る聞いてみた。