不平等な恋
なにがいけなかったんだろう。
もともと蓮さんと私はかなり不釣り合い。
みんなに慕われる蓮さんを好きになった私がいけなかったのかな?
違う?
好きって言えなかったから?
そんな事を考えていると
もう1時間が経っていた。
「帰ろっ。」
立ち上がって 缶をゴミ箱に投げた。
カコンッ
が、ゴミ箱のフチに跳ね返される。
こうなるなら 最初から普通にしてればよかったなっと思ったりもする。
この缶も 私も。
拾おうとした缶を
先に誰かが拾ってくれた。