不平等な恋
「あ。橘!」
「よっ。久しぶりだな。」
中学校の時 結構仲の良かった男友達。
私は高校も離れてるし
バイトで帰りが遅くなるから 地元の人と会うの自体久々だ。
「橘。まだ野球してんの?」
「してねぇよ。
野球しててもモテないって中学3年通して分かったし。」
なのに相変わらず丸坊主なのはどうしてだろう。
「なに笑ってんだよ。」
「いや。別に。元気出た。
髪の毛伸ばせばきっとモテるよ。
じゃぁね。」
久々に橘に会って
相変わらず面白くて 少しだけ心が軽くなった。