不平等な恋
「ねぇ。
蓮さんって彼女とかいるんですか?」
蓮さんに久々にご飯誘われて
その帰りにそう聞いた。
聞くなら 私の表情がバレない夜がいいから。
「いないよ。
もしかしてやっと告る気になった?」
いつも通り ふざけながら答える蓮さん。
私もいつも通りなふりをした。
「なわけないじゃん。
ルナが蓮さんのこと好きになりかけてるみたいだから いちょう私からも勧めとこうと思ってさ。」
そう告げた時
蓮さんの足が止まった。
「え?何?」
私が後ろを振り返ると
蓮さんは見たことないくらい 真剣な顔で
少し怖いくらいだった。