不平等な恋
「お前 ルナちゃんと俺が上手くいってほしいわけ?
本気で言ってんの?」
やっぱり。口調も声のトーンも
いつもより ゆっくりで低い。
「え。蓮さん。怒ってんの?」
「ふざけんなよ。
いーや。お望み通りにしてやるよ。
ただ俺はお前のこと結構気に入ってたんだけど。」
そう言われた瞬間に顔が赤くなるのが分かって下を向いた。
今さらそんなこと言われたって。
「大事にしてくださいね。
ルナは私の大切な友達なんで。
いつもみたいにチャラチャラしてたら ルナに嫌われますよ。」
その帰りは家まで我慢できなくて
泣きながら帰った。