三人のイケメンパパと、小さな月姫
「おはよ」
「… おはよう…ございます」
そのまま軽く
背中を押しながら誘導
近くに横断歩道がないから
軽く手をあげ 道路を渡り
車近くまで、急いで走る
「え… なん、ですか?」
… 俺は 黙っていたけど
舗道、車の外から
ちょうど月姫が見えて ――
ギョッとした様な
一瞬、後ずさりしたそぶり
「… 待っ!」
「――― "イノウエ ユウコ"さん 」
バタンと音がして
助手席から、降りて来た真木
屋根の上に手を置いて
そこに、アゴを乗せた
「… イノウエさん
どっか、広いトコロ行って 話 しよう」