三人のイケメンパパと、小さな月姫




一瞬、不思議そうな顔をして


それから
"ご両親が自分を
置いて行った理由ではなく"


もうひとつの理由を聞いたのだと


すぐに理解した井上さんは
再びうつむき、体を小さくして
セミロングの中に、表情を隠した




「… うるさく…て」




「―――… うん 」




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