三人のイケメンパパと、小さな月姫
「転校したんだろ? カレシ」
その声に振り返ると
バットを握ったままの、真木が立ってた
「――… 転校?」
鳴咽したまま
話す事も出来ない彼女の答を待つ
「おな…クラの ―――
半とし、たって
赤ちゃんいることわかって
電話して、言おうとしたんだけど
メー…ル
メールもあんま、り返って来ないし…
サッカーのスカウトで、転校したから…
すごく忙しそうだし、言え…
…雰囲気、なくて…」
「――… 遠恋か…」
… 片想いだったけど、その辛さは俺にも
理解出来過ぎってほど、理解 出来て…
「―― 会いたいべな?本当は…」