三人のイケメンパパと、小さな月姫




「 ――― あず!!!」




…… な




泣いている井上さんが
ぐるぐる周囲を見回して
何かを必死に捜しながら
口にした名前 ――――




「… "アズ"?

月! ――… あの子
アズって名前なのか…?!」


井上さんの肩をつかみ
思いきり揺らした




「だ… だって、アズはぁ…
"今一番、シアワセな女の子"だから…」





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