三人のイケメンパパと、小さな月姫



小一時間ほど、仮眠して


賑やかな街中に入ると
自分の住んでいた、地元の駅前と
さして変わりは無く


私鉄の道沿いによく見る
オレンジのロゴがついた
大型スーパー系の建物


そして観光地らしく
少し大通りから外れると
土産物屋がたくさんある事


『お茶』はもちろん
翻る『黒はんぺん』の旗が
やたら目についた


… 黒いはんぺんて、何だ?




そんな謎を残しつつも
車は、彼の待つ ―――


さすがに学校前で待つのもなんだし
今回は、名前も住所も
わかっているわけで
彼の住んでいるマンション前で
待機する事にした




… だけど



< 141 / 203 >

この作品をシェア

pagetop