三人のイケメンパパと、小さな月姫
「―… 会いたいっす
どこに、いるんす…ですか」
その顔を見た
言葉を聞いた瞬間の俺の気持ちを
どう表現したらいいんだろう
"捨てたもんじゃないだろ"
どこへ向かって
何に向けて思ったのかは
自分でも判らないけど
叫び出したい気分だった
―― 彼氏、相当 頑張ってる
額に浮かぶ、汗を見ても
明らかに、動揺だってしてる
それでもグルグル回ってる
たくさんの感情の中から
『それ』を選んだ事が、嬉しかった
「ゴメンな
ここには、連れて来てねえんだわ」