三人のイケメンパパと、小さな月姫




灰皿の上で
あっという間に燃えたそれは
白い煙になって、空にのぼる




「…なあ、真木」


「ん、熱ッチ!」


「お前…
アズ守る為に…ギターやめた時
やっぱり…苦しかったか?」




「たまにな」


「―――……」




「でもそれ、逆だぜ?」


「え…?」




「…オレがアイツを守ってたのは表面だけ

ホントに守られてたのは、オレなんだ」




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