三人のイケメンパパと、小さな月姫



真木の部屋に帰ると

赤ん坊共々、テレビの前に
皆が賑やかに、集まっていた




「へぇ…
ミルクはきちんと買って来られたね
偉い偉い」


ハルトは荷物を覗くと
どっちにも取れるような
アルカイックスマイルを
俺に向ける


…多分
"馬鹿にしてる成分"のが多そうだけど


「岡田」


「ん?!」


ハルトがキッチンに立ちながら
鋭い視線でこっちを見ている


「…これ、何故買って来た?」


「へ?!え、やばかったか?!」


「理由は?」


「え…
なんかよ?女子高生みたいな子が
これがいいって、奨めてくれてさ?」


「そう…」


そして再び、ハルトはキッチンへ
…び、びっくりした
心読まれたかと思った…


「岡田」


「ぅおっ?!」


「ありがとうね」


「え…あ、いや…!!」




――… ハルトが
ヤバい位、綺麗な顔して笑う


お前いっつも
そういう顔さ、してればいいのに


…そう思ったけど、言うのは やめた



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