三人のイケメンパパと、小さな月姫
それは
"彼女"が歌姫として
活動している時の 名前で ―――
立ち上がった俺を見て
すぐに真木が真っ直ぐ、視線を向けた
「…アズライトの映像は
P2の池上海平監督が
初期から撮影していますが
"ビー玉"に関しては、ノータッチです
企画コンセプトは
岡田さん、貴方が抱いたイメージで
全てお願いしたいと思っています」
「…あ
――… え…と
あ、りがとうございます…」
「彼女達を撮影した物や
プロフィールも置いて行きますので
何かありましたら、事務所の方
マネージャーの早苗に
連絡頂けると有り難いです」
「わ、私、マ、マネージャー
初めてで…今日もホントは
一人で来なきゃいけなかったのに
真木さんに、む
無理矢理、ついて来て頂いて!」
「最初は、皆そうだよ
…焦らないで、頑張ってね」
「はっ!!はい!!」
早河さんの言葉に
涙ぐむマネージャーさん
それから…
俺が考えなければいけないコンセプト
脚本と、絵コンテ書きをして
期日までに提出
それが事務所で通れば
ここの皆と話し合って
冬には、撮影を開始
そういう話をして
最初の顔見せは、終わった…
―――… だけど
「 真木!!!」