三人のイケメンパパと、小さな月姫
提出は 夏
それからまた、話し合いがあって…
普通に考えれば
期日までは、かなりある
だけど
直しがもちろんあるだろうし
隙を見て考えるとなると
実はそんなに時間は無い
… 簡単な、絵コンテも描いた
一枚の用紙に、真ん中から線を引いて
左には、四コマみたいに絵を書いて
右には、そのシーンの説明
明日は、空き時間を見るか
仕事が終わったら、PC使わせてもらって
これをそのまま取り込んで
曲と一緒に、動かしてみるか…?
―― 少し目と 首が痛くなって
キッチンからリビングを見ると
テレビだけが、砂嵐を映してる
真木は相変わらず、ソファで爆睡
… 俺も寝るかな
今日はかなり汗かいたし
ソッと風呂だけ借りよう
「寝るなら、寝室使えや」
「真木 起きてたのか…
つか、起こしたか…」
「ずっとソファで寝てたろ」
「いや…寝室は、悪いべな」
「クライアントにケンカ売ったオトコが
なに今更言ってやがんだよ」
「――… ゲラゲラ笑うなよ
かなり反省、してんだからさ…」
「いいんじゃねえか?オメエはそれで」
「…え?」