三人のイケメンパパと、小さな月姫



ハルトは 月姫を持ち上げ ――
微笑みながら 胸に抱きしめた




「ハルト
せめて、朝になってからにしろや
この学校、都内だろ?
場所も近いし」


「そ、そうだぞハルト!!

でも、それって事は
…学校 ちゃんと通ってるなら
昼は誰かに、見てて貰ってたって事で…」




―― その人達は

捜してないのかな
この子の事を


… いくらなんでも、それはないべな
だって、警察から連絡もなにも…




「―― あ 」


… こういう場合って
まず警察に、届け出出すよな?
拾った方にしたって…




や…べえ


俺は、もうてっきり
自分の子かもしれないって
思い込んでたから
そんな事、忘れてて …――




「…もしかしなくても俺

いや…三人とも…誘拐…犯…なのか?」




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