【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
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「蜷深!ごめん、待った?」
「う、ううん!全然!少しもっ!」
遂に山本くんと帰る放課後がやって来てしまった!
変な緊張感と急に降りだした雨のせいで蒸し暑くて、脇汗が……。
「あはは!って……雨降ってきたなぁ。蜷深、傘持ってきた?」
靴を履き終えた山本くんが私へ問いかける。
「じ、実は、私傘持ってくるの忘れちゃって……」
「じゃ、オレの傘に入りなよ?ほら」
……と。
昇降口へ出ると青い傘を広げて手招きした。
こ、これは、相合い傘では……!?
躊躇ったものの一緒に帰る約束をしたのに入らないなんて、おかしすぎだよね?
「ありがとう、山本くん……お言葉に甘えて」
「どーぞどーぞ!」