【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。



 *


「ぷはぁっーーー!生き返るわー!!」
 

「ひーちゃん……おっさんみたいだよ?」



水分補給も兼ねて休憩となった私達は一度ホテルへと戻った。



「おっさんクサくて悪かったわね?それより、ニーナは桐生くんとなに話してたのよ?」


「え、と……」


「それに、今朝だっておかしかったけど、颯太とも何かあった?」



さすがひーちゃん。

まだ颯太とのことを話してはいなかったから……。


      
「まさか、告白でもされたの?」



トンっと私の肩を押してひーちゃんが笑う。



「ち、違うよ……告白ってわけじゃなくて、」



上手く答えられない私にひーちゃんは目を大きくして驚いた。


そして、私は一呼吸置いてから、ポツポツと颯太に言われたことを話し始める。



「ふぅん。それ、告白みたいなもんじゃない?」



ひーちゃんは小さく笑って私の隣へ腰を降ろす。



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