【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
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「ぷはぁっーーー!生き返るわー!!」
「ひーちゃん……おっさんみたいだよ?」
水分補給も兼ねて休憩となった私達は一度ホテルへと戻った。
「おっさんクサくて悪かったわね?それより、ニーナは桐生くんとなに話してたのよ?」
「え、と……」
「それに、今朝だっておかしかったけど、颯太とも何かあった?」
さすがひーちゃん。
まだ颯太とのことを話してはいなかったから……。
「まさか、告白でもされたの?」
トンっと私の肩を押してひーちゃんが笑う。
「ち、違うよ……告白ってわけじゃなくて、」
上手く答えられない私にひーちゃんは目を大きくして驚いた。
そして、私は一呼吸置いてから、ポツポツと颯太に言われたことを話し始める。
「ふぅん。それ、告白みたいなもんじゃない?」
ひーちゃんは小さく笑って私の隣へ腰を降ろす。