【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
あれから颯太とはあまり話せてない。
今までなら前の席の颯太は何度もこっちへと振り返ったりして、お喋りして、笑い合っていたのに。
「二人、なんかあったの?」
「えっ、」「はっ……!?」
ドキリ!!
じーっと視線を送っていた晴くんの鋭い突っ込みに、私と颯太の声が被った。
「だってさ、なんていうか、離婚直前の夫婦みたいだよ?」
「なんだそれ!夫婦じゃねぇし!つか、結婚してねぇし!」
「なに真面目に答えてんのよ?ほんと、颯太って、くるくるぱーだわ」
「あはは。はーくん、突っ込んでくれてありがとう」
「はーくん……!?気色わりぃ呼び方すんな!」
は、晴くんってば、何気に楽しんでる……?