【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。

「ニーナは……なんでも言うこときいてもらうってなったら、桐生くんに何をさせたいわけ？今までの謝罪とか？まさか、土下座でもさせるつもりじゃないでしょーね？」


「………あっ！！それ考えてなかった！これからじっくり考えなきゃ」


「ふぅん」


「なんだよ日和。やけに桐生の肩持ってるみてぇな言い方して」


「そうだよ、ひーちゃん！！ここは、親友の私を応援してほしいよ！！」


「別に。てかアンタ達、顔近いから……むさ苦しいわね！」



ひーちゃんは毒を吐き、またまた私へ質問を投げ掛けてくる。



「ニーナだって誰でもいいわけじゃないでしょ？いくら桐生くんと決別したいからって……また好きでもない人に告白したら、ダメだからね！？」


「もちろん……！今度は、ちゃんと考えるよ……」


「そう？ならいいけど。自分のことを好きになってもらえるように頑張ってみれば？」



そうだよね……。

彼氏だなんだって言ってたけど、まずは恋の相手にも、私を好きになってもらうことが大切なのかもしれない。



「恋の相手、か………」



恋とは無縁だった私はしゅんっと項垂れた。



「なんなら、オレが慰めてやろうか？」



ーーーポカッ！



「アンタが言うと下品だから！このチャラ男！」