【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
勝手にのこのこやって来た張本人はもちろん私だけど……!
でも、ああ、もうどうしよう……!
目のやり場に困るし頭の中は大パニックだ。
「最低っ!ずっと覗いてたの!?てか、いつまで見てんのよ!?」
「……っ、いや、私は……、覗きではなくて……」
「せっかく堤くんとイチャイチャしてたっていうのに!この覗き魔!!変態!!」
へ、へ、変態…………。
グサッ………!
だから違うってば……!
覗いてなんかないのに……。
美人な先輩はワイシャツの前を合わせると、鬼のように怖い顔でキッと睨みつけてくる。
「まぁまぁ、ユキノ。そんな怒んないでよ?埋め合わせはするからさ?」
「だって、気分悪いわ………!!」
ユキノと呼ばれた女の先輩は唇を突き出してかなり不満そうだ。