【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
「あぁ、颯太なら隣のクラスの女子に呼び出されて消えたわ。いつものことじゃん?チャラ男めっ」
このまましばらく消えてればいいのに、なんて毒を吐く。
颯太の周りにはいつも少し派手な雰囲気の女子が集まってて、みんな友達らしく、はしゃいでることが多い。
「颯太のことはいいから!ねっ、この席替えをきっかけに、隣の席になった男子と仲良くしてみたら?」
「えぇっ?仲良くって、いきなりハードル高いような……」
「無理にとは言わないけど、彼氏をつくりたいって言ってたわけだし、恋に発展するかもしれないよ?」
「こ、恋……」
「そう。夏休みまでに頑張るんでしょ?それとも、考え直す気になった?」