【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。




ちょっぴり期待を含んだ顔で私に問いかける。


うーん……。

唸った私は、彼氏をつくるのならまずは恋をしなきゃって、ひーちゃんに言われたことを思い出す。



「……うん!わかった!まずは、隣の席になった男子と仲良く出来るように頑張ってみる!」


「あのねぇ。はぁ……。ダメだこりゃ。そんなに桐生くんが嫌い?これは、もう病気ね」



ひーちゃんは、落胆した様子でおでこに手を当てると、再び溜め息混じりに声をおとした。



恋愛未経験の私だけど恋をするなら優しい人。


そう……。

桐生秋十とは真逆の、私を大切に思ってくれるような人がいい!



< 72 / 346 >

この作品をシェア

pagetop