【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
そして午後、席替えが行われた結果……。
「どんな風に仲良くしてほしい?」
神様はまたしても私に試練を与えた。
聞こえる……。
悪魔の声が私には聞こえる……。
夢ならばどうか今すぐに覚めて……!!
「おい、聞いてんのかよ?」
ギギギと鈍い音が響きそうなほどぎこちなく隣へと首をまわす。
「仲良くしてやってもいいけど?」
少し顔を上げて意地悪に笑う瞳とバチッと目が合えば、これは夢ではないことを実感する。
ああ、もう最悪……………!
待ちに待った席替えは私の淡い期待をぶち壊した。
原因は、隣になったのがまさかの桐生秋十だからだ……!