【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。
「ぷっ。なんで焦ってんの?俺のこと嫌いなんでしょ?」
こんのぉ、大魔王………!!!
怒りで血圧が上がっていく私は机の上に乗せた拳を震わせる。
「そりゃもちろん、言うまでもないよ!」
365日、24時間、年中無休でずっと大嫌いだから!
からかうようなその口ぶりに、カッと首筋辺りが熱を持つ。
「ついでに言うと、大嫌いな俺と臨海学習も一緒だからな?」
これはもう処刑宣告の域………。
「ほんっと嫌い!だいたい、アンタのことが大嫌いだって、私はあと何万回言えばっ………」
「でも俺は嫌じゃないけどな」
え……?
私が反論を終える前に声が被さった。
今、なんて言ったの………?