【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。




隣の席になったからには今まで以上に意地悪をしてくるかと思ってたのに、それがまさか助けてもらうことになるなんて。


もう、二回もだ………。


彼氏が出来なかったら私に言うことをきかせるつもりなのに、一体何を考えてるんだろう……。


ぐるぐる考えていると瞼が重くなり、そこで私の思考は停止した。




……………や、やばっ、私、寝ちゃってた!?


うわぁ、暗くなってきてるし、薄暗い教室ってなんか不気味……。


立ち上がろうとした私はあることに気づく。


温かくて重みのあるブレザーがかけられていた。



これ……誰がかけてくれたの……?

大きさからして男子のブレザー?

微かにムスク系の甘くて濃厚な香りが鼻を掠める。



い、いや、まさかアイツが…………?



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