俺の彼女~バレンタイン~



キスが終わると、七海はいつも真っ赤になって下を向く。

「なに照れてんだよ~?キスなんか何回もしたしキス以上のことも・・・」

「あーー!!!言うな!!」

ますます顔が赤くなる七海。

「あー、あの日の七海、超可愛かった・・・」

「遠い目してなんてこと言ってんの!?変態っ!」

七海に頭を叩かれたけど、全然痛くない。
あー、本当、この可愛い生き物なんとかしてくれる誰か。

そんなバカなこと考えてたら、あっという間に俺の家に着いてしまう。
そして隣には七海の家。


七海は、寂しい、とか甘える言葉は絶対言わないけど、
でもやっぱり寂しさが隠せてない時がある。

今だって・・・。

ほんの少し、テンション下がってるし。
あー、可愛い。

俺は下を向いている彼女の顔を覗き込んでキスする。

「ん!?///」

やっぱエロいな。

「明日、楽しみにしてるから、イロイロ♪」

「ふんっ!せいぜい浮かれとけ変態!」

そう言い放って自分の家に入る七海。


・・・可愛いだろ。
俺の彼女。



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