俺の彼女~バレンタイン~
年に一度の特別な日~七海side~



まだ鳴り止まない鼓動と赤い顔が翼にバレる前に家に入る。

「ふぅーー・・・」

私の彼氏は一個年下の幼馴染の翼。
家が隣同士で昔からよく喧嘩してた。

翼のことを好きになったのは、中2の時。

飼ってる猫が死んじゃって近所の公園で号泣してた私を、
翼が迎えにきてくれたんだ。

その時翼はこう言った。

「七海にこんなに愛されてる猫が羨ましい!
 俺、七海の猫になりたい!!」

突然翼がそんな変なことを言うもんだから、私もつい
笑ってしまって。

「あ、やっと笑った」

そう言ってほほ笑んでくれた翼に、恋をした。

でも、年下に恋するなんて恥ずかしいし、
第一翼から見れば私はただのおばさんさし。


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