永遠の果て。
「たーまきっ♡」
心の声が漏れたのかと、びっくりして目を開ける。
シーンと静まり返った教室の廊下から、学年1の美女と言われている駒沢さんが珠樹くんを呼んでいた。
「おー、駒沢。どした?」
廊下で2人並んで立つ姿は、まるで少女漫画のヒロイン達のようで。
ああ、やっぱり珠樹くんみたいなイケメンには、駒沢さんみたいな可愛い女の子じゃなきゃ釣り合わないよね。
突き付けられた現実に、深くて重い溜め息が漏れた。