永遠の果て。

それから、あたし達には放課後のヒミツの時間ができた。

毎日、うさぎ小屋の前で他愛もない話をする。

授業のこと、先生のこと、昨日観たテレビのこと。

2人で過ごす時間はあっという間で。

永遠に続けばいいのにといつも思う。


「たまっ…あ、木戸くんは…」

「結衣」

「えっ…」

突然、下の名前を呼ばれてフリーズする。

「珠樹でいいよ、結衣ちゃん」

また、顔をくしゃくしゃにして笑う。

もうその笑顔、限界だよ…。


すきが溢れちゃう。

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