永遠の果て。

「ね~最近、珠樹付き合い悪くない?」

「彼女でもできた?」

珠樹くんの取り巻き達が愚痴をこぼす。

「前まで週7遊んでたじゃん」

「ね~!超寂しがりのくせに」

チクッと胸の辺りが痛む。

「やっぱ駒沢千秋かな?」

「むしろ駒沢千秋以外じゃ納得いかね~!!」

ドキンと心臓が跳ねる。

そうだよね、珠樹くんは別世界の人だもん。

あたしなんか眼中に無いに決まってるよね。

あたしなんかが好きになるなんて、おこがましいよね。

珠樹くんの隣に並んだあたしって…きっと、王子様と召し使い。

王子様とお姫様にはなれないんだ。

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