永遠の果て。

「結衣~今日暇?彼氏の誕生日プレゼント選ぶの付き合ってほしいんだけど」

雑誌を見ながら、晴香が言う。

「うん、いいよ」

そう答えると、晴香の顔に笑顔が宿った。

パァッと明るく晴れる、まさに晴香だなぁ、なんて思っていると、あたしの顔が曇ることになった。

「いつも通り、うさぎのエサやり終わるまで待ってるね?」

あ…どうしよう。今は珠樹くんに会いたく…ない。

これ以上、夢物語にハマっちゃったら…現実に戻ったとき痛い目みるよね…。

あたしなんかが珠樹くんとどうこうなるとか、そんなの絶対にありえないんだから…


「あ、ううん。今日はいいや。お昼の間に多めにエサ入れとくから」

そう言葉にすると、絶ち切れない想いがもわもわと身体の中に充満していくような気がした。

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