断罪アリス


「ちょっと具合悪くてさ。今は良くなったんだけど……」




「あー、昨日飲み過ぎた?天河が飲み過ぎるなんて珍しいね」



莉瑚は呆れたようにため息を吐くと、部屋の中を覗き混んできた。




俺も向けると、ようやく決着がついたらしい。



「もういい、疲れた。シャワー浴びて寝る」



「ホホホ、私に勝てる訳ないじゃん」




ぐったりするなず姉に対して、アリスさんは優雅に公家笑いをしている。




なず姉はそんな彼女を睨むとフラフラと俺の部屋を出て行った。




「……あのなず姉を言い負かしたよ、あの人」



莉瑚の驚いたような声に、俺も同意見だった。



言葉遣いが悪く、気も強いなず姉が言い負かされるなんてことはこれまで見たことがない。




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