断罪アリス
≪アリスside≫



「……寝たかな?」



コトリ君の寝息が聞こえたのを合図に、私は目を開けた。



「……朱鷺」



隣に眠る朱鷺に声をかければ、朱鷺が身体を動かす音がした。



そして、少しするとカーテンと窓が音もなく開く。



カーテンが開いたことで微かに入ってきた月明かりで窓の位置を把握した。



「アリス、こっち」



仕事柄夜目のきく朱鷺。



私もある程度は暗闇でも見えるけど、朱鷺には劣るから彼に先導してもらう。








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