断罪アリス
「うるさい。黙って食べろ」
「えー、朝からなっちゃんが冷たい」
いや、冷たいんじゃなくて、単に毛嫌いしてるから関わりたくないだけだと思うんだが……。
そう感じながら、俺も椅子に座って食べ始める。
「んー!うちのシェフのより好みの味だー」
フレンチトーストを頬張り、幸せそうに笑うアリスさん。
そんな彼女の隣では風間さんが黙々と食べている。
……何も言わないってことは美味しいってことで良いのかな?
アリスさんと風間さんの食の好みはまだ分からないから、夕飯とかは二人の嫌いなものを聞いてから作った方が良さそうだ。