断罪アリス


てか、アリスさんの知り合いはイケメンばっかりだな……。



恐らく、今はこの場にいない摂紀という人もイケメンに違いない。




「んで、彼がこれから守ってもらう子ね」



あ、この二人は俺の護衛だったのね。



そうならそうと早く言って欲しかった。



項垂れたくなったがそれを堪えて、俺も改めて自己紹介をする。



「小鳥遊天河です。よろしくお願いします」



名前を名乗れば、二人の表情が変わったのが分かった。



「アリス、コイツは──ムグッ!?」



羽取さんが何か言いかけたが、隣にいた佐滝さんに口を塞がれ、言葉は途中で途切れた。



ん?今、何て言おうとした?




「安心して、君は僕らが切碕から守るから」



佐滝さんは羽取さんが言おうとしたことを無かったかのように話をそらしてきた。



何か隠してる?











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