断罪アリス
「周さんは俺と一飛の上司だからな」
「私も一応上司なんだけど」
「ソウデシタネ、アリスサン」
「片言で言われてもムカつくだけだよ」
アリスさんは普段はおちょくる立場なのに、羽取さんの前では逆におちょくられている。
何か新鮮だ。
「それより、朱鷺は?朝から姿が見えないけど……」
ふと、羽取さんと一緒にゲームをしていた佐滝さんがこっちを見てきた。
「朱鷺なら≪別件≫を頼んでるから単独で動かしてる」
「別件ね……。で、摂紀は?」
「和泉と一緒に内部調査」
「で、君は?」
「二日酔いでチーン(´・ω・`)って感じ」
「……コイツが上司とかあり得ねぇ」
アリスさんの言葉に、羽取さんはげんなりとした顔でため息を吐いた。
佐滝さんもそれに同意なのか頷いている。
何かコントみたいだな、会話が。