断罪アリス
すると、インターホンの音がした。
「はーい!」
来客を待たせる訳には行かないため玄関に急いだ。
「どちら様ですか?」
「宅配便でーす」
チェーンをつけたままドアの隙間から外を覗いて、間違いなく宅配業者の人だと分かった。
俺は疑いもなくドアのチェーンを外した。
その瞬間──。
「天河君!」
腕を後ろから引っ張られたかと思うと、俺の目の前を銀色の線が横切る。
「間一髪……」
俺の手を引いたのは佐滝さんだった。
彼はホッと息を吐いたかと思うと、目の前の宅配業者を睨む。
「……殺そうとしてたみたいだけど、良いの?君らのボスは彼を仲間にしたいみたいだけど?」
「切碕サンには手段は選ばないから連れてこいって言われてんだよ。だったら、殺さない程度に怪我させても良いだろ」
宅配業者の手には鋭いダガーナイフが握られていて、目はギラついていた。