断罪アリス
次の日。
俺は自宅の前に横付けされたリムジンにド肝を抜かれた。
車のナンバーは2292。
藤邦は自家用リムジンだと理解する。
「コトリ君、乗らないの?」
運転手の人によって開けられたドアの向こうからはアリスさんがキョトンとした顔で俺を見てくる。
だって、リムジンだよ?
庶民の俺が乗れるような代物じゃないだろ。
そう心の中でぼやきながら恐る恐るリムジンに乗り込む。
既に中にはアリスさんの他に風間さんと一飛さん、羽取さんが乗っていた。
何で、風間さん達はこんな高級車に平然と乗ってられるんだよ!?
何か価値観の違いに泣きそうだ。