断罪アリス
想像したくなかった。
自分が人を殺すなんてことを。
「クソ……、俺はどうすれば……」
伸ばしていた手を額に乗せて、奥歯を噛み締めた。
ふと、枕の脇に置いていたスマホが鳴った。
ディスプレイを見れば、そこには非通知の文字が映し出されている。
「非通知?一体、誰が……」
俺はアリスさん達を起こさないように部屋を出ると、怪しく思いながらもその電話に出た。
「もしもし?」
そう声をかけるが、返答はない。