断罪アリス
「そう……。話してくれてありがとう、父さん」
「ああ。……もう遅いから寝ろ、明日も大学があるんだろ?」
「うん。おやすみ」
「おやすみ」
俺はソファーから立ち上がると2階の自室へと戻った。
でも、ベッドには入らず、そのままベランダに出た。
外は昼のような暑さは無いものの、まだ蒸し暑い。
父さんは母さんの全てを受け入れた。
なら、俺も自分の運命を受け入れる。
でも、人を殺すのだけは受け入れたくない。