断罪アリス
≪アリスside≫


朱鷺が私を裏切った。



何でなの、朱鷺……。



「アリスさん……」



ふと、コトリ君の声がした。




目を開けてソファーから起きると、コトリ君が心配そうに私を見ていた。




あれから私はコトリ君の家には帰らず、自分の探偵事務所に行った。



そして、苛立ちをぶつけるようにただでさえ散らかっていた部屋を更に散らかした。




「コトリ君?」




「お腹……空きませんか?何か作りますよ」




彼自身も少し疲れたような顔をしている。




それもそうだ、幼なじみが自分に愛されたいが為に人を殺していたんだ。



精神的に来ているのだろう。











< 391 / 595 >

この作品をシェア

pagetop