断罪アリス
「まったく、私の周りには生意気な年下ばかりね」
「……いや、アリスさんが子供っぽいだけだと思いますよ」
コトリ君に正論を述べられ、私は言葉が詰まる。
確かに私は子供っぽいけどさ、ド直球で言う?
でも、まあ……。
私はコトリ君が握っていない方の手を彼の頭に乗せた。
そして、ポンポンと頭を撫でる。
「君こそ、大人ぶってないで本音を言いなよ」
「え?」
「……大切だったんでしょ、莉瑚ちゃんのこと」
私の言葉にコトリ君はうつ向いて唇を噛み締めている。