断罪アリス
「吹っ飛びたくないならしっかり掴まってて」
「え、ちょっと待って!まさか……っ」
コトリ君がやろうとしていることはもう分かった。
私は吹っ飛びたくないからコトリ君にしっかり掴まる。
脇道から朱鷺の乗るバイクが通り過ぎるのが見えた。
その直後に私達の乗るバイクは脇道から飛び出し、切碕達の乗るバイクに突っ込んだ。
しっかり掴まれと言われたものの、ぶつかった拍子に体が浮いた。
このまま行けば、私の体は地面に叩きつけられる。
でも、体が何かに包み込まれたかと思うと、不思議と痛みを感じないまま地面を滑った。
≪アリスside end≫