断罪アリス

file.２

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その夜。



「天河を守らせるのと居候は許した。でも……」



なず姉は目の前の光景にワナワナと震えている。



「天河の部屋に寝るのは許すかー！」



ビシッと指差した先には布団に枕を抱いて寝転がっているアリスさんがいる。



その隣には風間さんが興味無さそうに欠伸をしながらスマホを弄っていた。



そう、二人は衣食住だけでなく、寝る部屋までも俺の傍ということで俺の部屋に寝るつもりらしい。



確かに俺は男だけど、女であるアリスさんに対して何かする訳でもない。




でも、万が一を考えてアリスさんが一緒の部屋で寝るのには問題がある。




──となず姉は言いたいのだろう。