Spice‼︎
桐原がいつものように梨花を抱く。

梨花は風間のことを考えてるのかいつもより感度が悪い。

「梨花…風間のこと考えてるだろ?

俺の腕の中で別の男の事考えるなんて妬けるな。」

桐原は梨花の1番弱い場所を攻める。

「何にも考えられなくしてやる。」

梨花の思考は停止して快楽だけが押し寄せてくる。

梨花は声をあげ、
身体が自分の意思ではなく震えてくる。

「梨花…そんなに気持ちいいか?」

梨花は声にならず涙が自然と溢れた。

頭は真っ白になって意識が遠のく。

気がつくとさっきまでベッドに横たわっていた桐原のシャワーを浴びる音が聞こえて来た。

梨花は桐原に汚された下着を脱いで
自分もシャワールームに入る。

「もう帰るの?」

「うん。悪いな。」

桐原は濡れた身体で梨花を抱きしめると
梨花にその場所を譲り、
シャワールームから出ようとした。

それを引き止めるかのように梨花が言った。

「桐原次長…風間くんが戻って来たら…
もし戻って来たら…

私、桐原次長と別れます。」

桐原は振り向いて聞いた。

「風間だけにするってことか?」

「はい。」

「お前はそれで足りるのか?」

「足りるって?」

「お前のバランスが崩れるぞ。

それでも良いのか?」

「風間くんがいれば…もうそれだけ良いんです。」

桐原だってもちろんいつか梨花を手放す時が来るとわかってた。


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