Spice‼︎
真相と誘惑
梨花はシャワー浴びながら
桐原とヒロがどうなっているのか気になった。

しばらくするとヒロがバスルームの外から声をかけてきた。

「梨花、ちょっと開けるよ。」

「うん。」

ヒロがドアを開けて、梨花はシャワーを止めた。

「帰ったよ。」

「何て言ってた?」

「梨花と別れてくれって…俺に言ってた。

だからあなたが別れて下さいって言った。

まずかった?」

「ううん。」

「まだ諦めてないだろうけど…。」

「そっか。」

「じゃあ、ゆっくり。」

ヒロがドアを閉めて梨花は再び桐原の事を考える。

ちゃんと会って話さないと桐原は納得しないだろうとわかってる。

それでも桐原に触れられたら全てを許してしまう気がした。

風間は自分のせいで全てを失ったのに…。

そして梨花はふと思いついた。

桐原が無理ならもう1人の真相を知る人物である風間に会おう…そう思った。

梨花がバスルームから出ると
ヒロが梨花を抱きしめた。

「梨花…俺がいる。ずっと梨花のそばにいるよ。」

梨花はヒロの腰に手を回して
その広い胸に顔を埋める。

ヒロが梨花の頬を撫で優しくキスをした。

そしてヒロは梨花を抱きしめて眠った。

その腕の中で梨花は桐原の夢を見た。

桐原が社長になって梨花を迎えに来る夢だった。




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