Spice‼︎
BODY & SOUL
「それで…風間くんに本当の事は聞けたの?」
ヒロは分かっている。
梨花が風間に抱かれたことも…
梨花の気持ちが揺らいでいることも…
別れようって言われそうで怖かったが
それを悟られないように
いつもと変わらない涼しい顔で梨花と接した。
「うん…風間くんは社長になりたくなかったから
桐原部長に感謝するって。」
「確かに風間くんより、
桐原さんのが社長に向いてる気がするね。
それで梨花は桐原さんを許すことにしたの?
それとも風間くんと寄りを戻すつもり?」
「そんなこと両方とも出来ないって。」
「そっか。」
ヒロはビールを片手にタバコに火をつけてベランダへ出た。
梨花はその後ろ姿がとても寂しく思えて
背後からヒロの腰に手を回した。
ヒロの背中に左頬をつけてヒロの体温を感じる。
「どうした?」
「ううん。ただこうしてたいの。」
ヒロは振り返らずにビールを飲んでタバコをふかした。
「梨花…風間くんと寝たよな?」
「…うん。」
「そっか。
…良かった?」
「…うん。…ゴメンね。」
「…仕方ないよ。惚れてるんだから。」
ヒロの背中は温かく、
梨花は離れ難くてずっとそうしていた。
ヒロは梨花の体温を感じながら
ビルだらけの夜景をただ眺めていた。
ヒロは分かっている。
梨花が風間に抱かれたことも…
梨花の気持ちが揺らいでいることも…
別れようって言われそうで怖かったが
それを悟られないように
いつもと変わらない涼しい顔で梨花と接した。
「うん…風間くんは社長になりたくなかったから
桐原部長に感謝するって。」
「確かに風間くんより、
桐原さんのが社長に向いてる気がするね。
それで梨花は桐原さんを許すことにしたの?
それとも風間くんと寄りを戻すつもり?」
「そんなこと両方とも出来ないって。」
「そっか。」
ヒロはビールを片手にタバコに火をつけてベランダへ出た。
梨花はその後ろ姿がとても寂しく思えて
背後からヒロの腰に手を回した。
ヒロの背中に左頬をつけてヒロの体温を感じる。
「どうした?」
「ううん。ただこうしてたいの。」
ヒロは振り返らずにビールを飲んでタバコをふかした。
「梨花…風間くんと寝たよな?」
「…うん。」
「そっか。
…良かった?」
「…うん。…ゴメンね。」
「…仕方ないよ。惚れてるんだから。」
ヒロの背中は温かく、
梨花は離れ難くてずっとそうしていた。
ヒロは梨花の体温を感じながら
ビルだらけの夜景をただ眺めていた。