Spice‼︎
桐原と朝まで一緒に居られる事は滅多にない。

それでも朝が来て別れの時間は来る。

土曜日で会社は休みだったが
桐原は会社に戻って梨花は部屋に戻った。

すると部屋の前に風間が来ていた。

「どこ行ってたんですか?朝帰りですか?

もう昼近いけど…」

「うん。」

「一課の桐原課長ですよね?」

どうして風間が桐原とのことを知ってるのか見当もつかないが
あくまでも桐原とのことは誰にも言いたくない。

「…プライベートな事は言いたくない。」

「わかりました。もう聞きません。」

「何しに来たの?」

「ブランチ一緒に食べようと思って。」

風間は食材の入ったスーパーの袋を持っていた。

「そういうの苦手なんだけど…」

「食事は1人より2人のが美味しいですよ。」

風間の笑顔は眩しかった。

「じゃあ折角だから。

部屋、狭いからビックリしないで。」

そして初めて風間が部屋にやって来た。

「何か女の子の部屋って感じじゃないですね。
梨花さんらしいけど…」

「あんまり見ないで。」

「昨日…その身体で課長に会ったんですか?」

梨花の胸に付いた風間の印が疼く。

「ああいうの禁止。

それとプライベートを聞くのも禁止。

風間くんは私のオモチャでしょ?」

「昨日はまだ違いますから
挨拶程度に付けてみました。

これからはしませんよ。

オモチャですから。」

風間は何だか飄々としてて
何を言っても響かなそうで調子が狂う。

そして梨花は何故か風間と2人でその土日を過ごした。




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