Spice‼︎
梨花は自分でもダメだと思う。

今のヒロは好きじゃないけど…
身体はヒロを欲しがった。

桐原以外の男に抱かれると
気持ちが少し楽になった。

「私たちって似てるよね。」

「多分。

梨花は恋愛とsexとどっちが必要だと思う?

恋愛してればsexは必要ない?

それともsex出来れば恋愛は必要ない?

それに結婚に恋愛って必要なのか疑問だよ。」

「何それ?」

梨花は考えてみる。

桐原と恋愛出来なくて
ヒロとsexする今の自分を考えると答えはすぐに出た。

「結婚に…恋愛は必要ないかな。
どうせ恋愛感情なんて冷めてくし…

夫婦は恋人から家族になるわけだし。
そこにあった恋愛感情はどんどん無くなって情とか信頼とかに変わってくわけだし。

でも私は性欲が強いから恋愛より結婚より
刺激的なsexが1番必要かな。」

「俺も。

希と恋愛するより梨花とsexしてる方が多分幸せなんだ。

結婚もきっと梨花との方がうまくいく気がする。」

「何か都合のいい女にされてない?」

「でも梨花の事だってちゃんと好きだよ。

恋愛とは違うかもしれないけど…」

「ヒロくんが好きなのは私じゃなくて私のカラダでしょ?」

「それだけじゃないよ。

梨花は俺のことカラダだけ?」

「うーん…

ヒロくんは淫らな大切な友達。」

「梨花…」

ヒロが梨花に振れると梨花はヒロしか見えなくなる。

ほんの少しの時間だけは桐原や風間の事を忘れられる。

梨花もヒロも自分をわかってない。

この一瞬が終わればお互い
別の人を思ってまた恋しくてたまらなくなる事を
2人とも今はわかってなかった。








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